2021/5/8(土)
それは一昨年の7月22日(月)、雨の降りしきる夜のことでした。
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午後9時ごろ、仕事を終えて、国道1号見付インターを車で下り、自宅からわずか100mほど手前の角を曲がった時でした。いきなり車の前輪が池か側溝に落ちたようにざんぶりと水の中に沈み、あわてて急ブレーキ。
何が起きたのか分からないまま、すぐバックして前方を見ると、自宅までの道路が完全に水没していたのです。迂回してやっと家に着いたものの、激しい雨は一向にやむ気配がない。暗闇の中ですぐ近くまで迫る水のかさがどれだけ増すのか、「避難」の2文字が頭をよぎる中、まんじりともせず一夜を明かしたことを覚えています。
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道路冠水は翌朝にはすっかり引いていましたが、現場のブロック塀に残る水位の跡から、道から高さ40cm近くに達していました。その後の調べで、道路から200mほど東の中川へ通じる側溝のつまりではなく(試しに側溝から水を流したところ、スムーズに川へ注ぐことが確認されたという)、もちろん川の水が堤防を越えてあふれ出た洪水でもありませんでした。
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つまり、ここから先は推測ですが、その地に降った大量の雨が、側溝のつまりなどがなくても、川の水位が高いために入りきれずにあふれる「内水洪水」と言われる現象かもしれない。海抜が高いはずのこの見付で、しかも家のすぐ目の前で…という少しショックな体験でした。
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