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これが「越流堤」……

2020/11/8(日)これが「越流堤」……

 今、私が立っているのは、中川(今之浦川)の左岸にへばりつくようにある元宮町公会堂の北側です。向こう岸には、ここでも、あのジャングルが地元の人間さえ寄せ付けない、あたかも地域とのかかわりを拒むかのように立ちはだかっています。

 その堤防をよく見ると、長さ10mほどにわたって、土手が崩れたというわけではなく、低く切れ込んで、しかもコンクリートで水平に固められた部分があります。ここが「越流堤(えつりゅうてい)」で、集中豪雨や長雨で増水した上流からの水を遊水地へ逃がし、下流域での洪水を防ぐのが目的だそうです。

 実は、この越流堤をさらに低く切り下げ、最近のゲリラ豪雨などで一気に水かさが増す事態に備えいち早く遊水地へ水を導こうという改修工事が、国バイパス北側で進む「調整池」の整備と合わせ、令和4年度までに計画されています。

 中川の川端に住み、昨年夏の家の目の前で起きた洪水の恐怖がいまだに記憶に残る私にとっては、1日も早い完成がまたれるところです。